公開日: 2026.10.30 / 最終更新日: 2026.10.30

ecforceとShopifyの比較|料金・定期通販・乗り換え

ecforceとShopifyの違いを、定期通販の作り込み・広告LPからの購入フロー・拡張の仕方・費用の構造で比べます。2026年10月時点の公式料金、状況別の選び方、乗り換え時に確認する項目も載せています。

2台の買い物カートが並び、左のカートには同じ大きさの段ボール箱が3つ積まれ、右のカートには色違いのパズルのピースが3つ載っており、間に立つ担当者がクリップボードを手に両方の荷台を見比べている情景イラスト

ecforceとShopifyの違いは、定期通販と広告からの単品販売に要る機能を標準機能として揃えたカートか、基本機能の上にアプリを足して組み立てるプラットフォームか、という作りにあります。ecforceは頒布会、フォーム一体型LP、再オーソリ自動化などを標準機能として公式サイトに掲げ、料金は月額49,800円から、受注1件ごとに30円の従量課金が加わります。Shopifyは月額4,850円からで、定期購入は公式の無料アプリ「Shopify Subscriptions」などで追加し、Shopify Marketsによる海外販売は全プランで使えます(いずれも2026年10月時点の公式サイトの表示)。どちらが合うかは、売上の柱が定期通販と広告LPなのか、ブランドサイトや海外販売なのか、そして自社で管理画面を触る体制があるかで決まります。

化粧品や健康食品、食品のメーカーで、定期通販が売上の柱になっている、あるいは柱にしたいと考えている担当者や経営者が、カートを新しく選ぶとき、または今のカートから乗り換えるかを考えるときに迷うのがこの2つです。以降は、公式サイトに書かれている内容を表で並べたうえで、費用の構造、定期通販の作り込み、広告LPからの購入フロー、デザインと海外販売と拡張、運用体制の順に比べ、状況別の選び方と乗り換え時の確認項目を書きます。

ecforceとShopifyの違い|標準で揃える作りとアプリで足す作り

ecforceは株式会社SUPER STUDIOが提供するECの構築システムで、公式サイトでは「AIコマースプラットフォーム」と名乗っています。定期通販(商品が少ないショップ向け)と総合通販(商品が多いショップ向け)を販売方法として分け、化粧品・健康食品、食品、アパレルといった商材ごとの機能を案内しています。定期販売に必要な機能を標準で備え、それで足りない独自の要件はカスタム開発で埋める、という考え方です。

Shopifyは、ストアの土台(商品・注文・顧客の管理、テーマ、チェックアウト、決済)を提供し、定期購入やレビュー、後払い決済などはShopify App Storeのアプリで追加する作りです。業種を問わず使われる汎用のプラットフォームで、必要な機能を選んで組み合わせられる反面、何をどのアプリで足すかを決める作業は自社か制作会社が受け持ちます。

項目ecforce(公式サイトの記載)Shopify(公式サイト・ヘルプセンターの記載)
提供元・作り株式会社SUPER STUDIO。定期通販・総合通販向けの機能を標準で備え、独自要件はカスタム開発Shopify。ストアの土台を提供し、機能はアプリで追加
料金の公開料金ページでスタンダード・エキスパート・移行プランの月額と初期費用を公開。エンタープライズは見積もり料金ページでBasic・Grow・Advanced・Plusの月額と決済手数料を公開
定期購入定期管理、頒布会、セット販売を標準機能として記載公式の無料アプリ「Shopify Subscriptions」、または他社の定期購入アプリで追加
広告LP・購入フォームLP管理とLPO、A/Bテスト、広告管理、フォーム一体型LP、確認画面スキップテーマで作るページとチェックアウトが基本。LP向けの機能はアプリなどで追加
決済クレジットカード、後払い、キャリア決済、Amazon Payに対応。決済手数料は利用する決済代行サービスによるShopifyペイメント(国内カード、American Express、Apple Pay、Google Pay、Shop Payなど)。後払いは決済アプリなどで追加
決済エラーへの備えクレジット洗替機能、再オーソリ自動化(カードの仮売上失敗や後払いの与信審査エラーを自動で処理)定期購入アプリの機能による。アプリごとに確認が必要
海外販売越境EC(Buyee Connectとの連携)Shopify Marketsで国や地域ごとに販売。全プランで利用可
拡張API連携、提携サービスとの連携、エンタープライズでのカスタム開発Shopify App Storeのアプリ、APIを使った開発
他カートからの移行移行プランを用意。移行実績のあるカートとしてShopifyを含む10のカートを記載商品・顧客・注文のCSVインポートとエクスポート。顧客のパスワードはCSVで移行できない
ecforceとShopifyの公式情報の比較(2026年10月時点)

表の左右は、どちらが多機能かを示すものではありません。ecforceは定期通販と広告運用に寄せた機能を最初から持ち、Shopifyは幅広い業種向けの土台に自社の要件を足します。比べるときは、自社に要る機能が「標準で入っているか」「アプリや開発で足せるか」「足したときの費用と保守を誰が持つか」の3点で見ると、機能一覧の長さに引きずられずに済みます。

費用の構造|月額・初期費用・受注件数・決済手数料・アプリ

ecforceの料金ページには、ECサイト構築を検討する企業向けとして次のプランが載っています。スタンダードとエキスパートは1年契約のプランで、どちらにも受注1件につき30円の従量課金がかかります。

プラン月額費用初期費用対応受注数・備考
スタンダード49,800円148,000円月2,000件まで。WEBサーバーは共用。2,000件を超えた時点でエキスパートへ自動で移り、移行費用として初期費用198,000円が発生
エキスパート99,800円248,000円受注数無制限。WEBサーバーは専用
移行プラン99,800円見積もり他社カートからの乗り換え向け
エンタープライズ見積もり見積もり独自要件のカスタム開発、伴走支援などを含む
ecforceの料金プラン(2026年10月時点・公式料金ページの表示額)

スタンダードとエキスパートは「全機能利用可能」と書かれていますが、チャット型のEFO(ecforce efo)やパーソナライズ販売、接客チャットなど一部の機能には別途オプション費用がかかる旨の注記があります。決済手数料は、利用する決済代行サービスとの契約で決まります。

プラン月払いの月額年払いの月額Shopifyペイメントの国内カード外部の決済サービスの取引手数料
Basic4,850円3,650円3.55%2%
Grow13,500円10,100円3.4%1%
Advanced58,500円44,000円3.25%0.6%
Plus368,000円から—2.9%0.2%
Shopifyの料金プラン(2026年10月時点・公式料金ページの表示額)

Shopifyペイメントで決済された注文には取引手数料はかかりませんが、外部の決済サービス(後払いなど)を通った取引には、決済サービス側の手数料に加えて右端の列の取引手数料がかかります。プランごとの違いやアプリ・テーマの費用はShopifyの費用|月額料金・手数料・プラン比較【2026年】に詳しく載せています。

2つの費用は、増え方が違います。ecforceは月額と初期費用が固定で、受注件数に比例して従量課金が増え、決済手数料は決済代行会社との契約次第です。Shopifyは月額が低く、決済額に比例して決済手数料が増え、定期購入やLP、後払いなどをアプリで足すと、その月額が積み上がります。比べるときは、次の項目を自社の数字で埋めて、1年分の総額で並べます。

  • 月額:プランの月額(Shopifyは月払いか年払いか、ecforceは1年契約)
  • 初期費用:ecforceのプラン初期費用、どちらの場合もサイト構築を外部に頼むならその構築費
  • 受注件数に応じた費用:ecforceの受注1件30円×月の受注件数
  • 決済手数料:決済額×料率。カード・後払い・ID決済の構成比で加重平均する
  • 外部決済の取引手数料:Shopifyで外部の決済サービスを使う場合、その決済額×プランの料率
  • アプリ・オプションの月額:Shopifyの定期購入・LP・レビューなどのアプリ、ecforceのオプション機能
  • 運用の外注費:制作会社やパートナーへの保守・改修の費用

定期通販は1件あたりの単価が低めで受注件数が多くなるため、受注件数に応じた費用と決済手数料のどちらが重くなるかは、客単価と件数で入れ替わります。どちらかを一律に安いと決めつけず、自社の月の受注件数と決済額で計算してください。

定期通販の作り込みで比べる|頒布会・決済・再与信

定期通販のカート選びで差が出るのは、申し込みの形の多さと、2回目以降の決済が止まらない仕組みです。ecforceの公式サイトには、定期商品の詳細設定と分析、頒布会(定期回数ごとに異なる商品を配送する機能)、セット販売(複数SKUを組み合わせて顧客が選べる機能)、商品変更や配送スケジュール変更ができるマイページ、LINE連携が並んでいます。決済面では、毎月最新のカード情報に自動で更新するクレジット洗替機能と、カードの仮売上失敗や後払いの与信審査エラーを自動で処理する再オーソリ自動化が標準機能として記載されています。

Shopifyでは、公式の無料アプリ「Shopify Subscriptions」で、週・月・年単位で自動請求する定期購入を作り、割引をつけ、購入者が顧客アカウントからスキップ・一時停止・解約できるように設定できます(Shopify App Storeとヘルプセンターの記載)。頒布会のように回ごとに中身を変える形や、細かな回数の条件、支払い失敗時の再試行の設定などは、アプリによって対応の範囲が違います。公式アプリで足りなければ他社の定期購入アプリを選ぶことになり、その選定が設計の中心になります。

決済の組み合わせは、乗り換えも含めて早い段階で確認が要る項目です。Shopifyのヘルプセンターでは、定期購入に使える決済ゲートウェイとしてShopifyペイメント、PayPal Express、Authorize.net、Adyen、Stripeを挙げ、ローカルな決済方法や手動の決済、クレジットカード以外の決済方法は定期購入で使えない場合があると書いています。Shopifyでは後払いをNP後払い、atone、後払い.comなどのアプリで追加できますが、それを定期購入の2回目以降にも使えるかは、定期購入アプリと後払いサービスの組み合わせごとに確認します。後払いの比率が高い商材ほど、この確認の重みが増します。

  • 申し込みの形:通常の定期、頒布会、セットを選ぶ定期、初回だけ価格を変える定期のうち、どれが要るか
  • 回数と解約の条件:回数の条件をつけるか、解約をマイページで受けるか電話で受けるか
  • 2回目以降の決済:カードの有効期限切れ、後払いの与信エラーが起きたときに自動で再処理できるか
  • 顧客の操作:次回お届け日の変更、スキップ、商品の変更を顧客自身ができるか
  • 出荷との連携:定期の受注が倉庫やWMSへ自動で渡るか

回数の条件をつける場合は、2022年6月に施行された改正特定商取引法で、申込みの最終確認画面に各回の代金や支払総額、契約期間などを表示することが求められている点も設計に含めます。どちらのカートを選んでも、表示の責任は販売者にあります。定期購買の解約が起きる回と引き止めの設計は、EC定期購買の仕組みと設計|解約が起きる回と引き止めの作り方に書いています。

広告からの単品LPと購入フローで比べる

広告から単品のLPに集客し、その場で定期の申し込みまで進めてもらう売り方では、LPと購入フォームの作りが売上を左右します。ecforceの公式サイトには、LP管理とLPO、広告URLごとに振り分けるA/Bテスト、広告主や広告URLのグループごとに集計する広告管理、画面遷移なしで購入できるフォーム一体型LP、確認画面スキップ、購入直後に追加購入を提案するアクションオファー(サンクスクロスセル)、アップセルとクロスセルの商品提案が記載されています。広告の出稿から購入、定期の継続までを1つの管理画面で追えるようにしています。

Shopifyは、テーマで作った商品ページからカート、チェックアウトへ進む購入の形が基本です。ブランドサイトで複数の商品を見せ、指名検索やSNSから来た人に買ってもらう売り方とは相性がよく、チェックアウトにはShop PayやApple Payなどの手早い決済も最初から入っています。一方で、LPにフォームを埋め込む形や、広告URLごとの成果の集計、購入直後のアップセルを使いたい場合は、対応するアプリや開発で足せるかを個別に確認します。チェックアウト画面をどこまで変えられるかはプランによっても違います。

  • 売上のうち、広告LP経由の新規申し込みがどれくらいを占めるか
  • LPを何本並行して運用し、どれくらいの頻度で差し替えるか
  • 広告URLやLPごとの成果を、カートの管理画面で見たいか、広告媒体や分析ツールで見れば足りるか
  • 購入直後のアップセルやクロスセルを使うか
  • 確認画面を省く場合、申込み画面に法定の表示が揃っているか

デザイン・海外販売・拡張の仕方で比べる

デザインについて、ecforceは成功事例をもとに購入導線やサイトのUXをまとめたテーマテンプレート、ノーコードでのサイト構築、フルカスタマイズによる独自サイトの構築を掲げています。売れる型を早く使いたい場合はテンプレートが手早く、独自の表現が要る場合はカスタマイズで作る形です。Shopifyは、テーマを選んで管理画面から編集し、Liquidというテンプレート言語でテーマのコードを直接書き換えられるため、ブランドの世界観を見せるサイトを細かく作り込みたい場合に選択肢が広がります。テーマの選び方や構築の費用感はShopifyで自社ECを作るべき理由と費用|脱モールの判断基準に載せています。

海外販売は、作りの違いがはっきり出る項目です。Shopifyは料金ページで、Shopify Marketsによるローカライズ販売と現地の決済方法への対応を全プランの機能として挙げており、国や地域ごとの通貨、言語、価格を自社のストアの中で設定します。ecforceは越境ECとしてBuyee Connectとの連携を記載しており、専用タグを入れることで、言語の変換や海外で主流の決済・配送手段に対応する形です。海外の顧客に自社ストアで直接売り、顧客データも自社で持ちたいのか、まずは国内中心で海外からの注文も受けられれば足りるのかで、合う形が変わります。

拡張は、ecforceがAPI連携と提携サービス(決済、物流・WMS、CRM、マーケティングツールなど)との連携、エンタープライズプランでの独自要件のカスタム開発で行い、ShopifyはApp Storeのアプリと、APIを使った自社開発で行います。アプリで足すやり方は、必要なものを選んで早く入れられる反面、アプリが増えるほど月額と、アプリ同士の相性やアップデートを見張る手間が増えます。標準機能で賄うやり方は、そうした手間が少ない反面、標準にない要件を足すときの方法と費用を事前に聞いておく必要があります。

運用体制で比べる|自社で触るか、パートナーに頼むか

カートの選び方は、誰が毎日管理画面を触り、誰が改修を受け持つかとも関係します。ecforceの公式サイトでは、ショップごとに専任のセールスとクライアントサポートがつくこと、FAQサイトやメール・電話でのサポート、設定サポートが案内されており、ecforce consultingとしてブランド立ち上げやデジタルマーケティング、CRMの支援も別に用意されています。決済・物流・制作などの提携サービスも一覧で公開されています。

Shopifyは、ヘルプセンターとサポートに加えて、制作会社やパートナーの選択肢が多く、自社の担当者が管理画面で商品登録やページ編集を進め、テーマの改修やアプリの選定を制作会社に頼む、という分担を組みやすくなっています。管理画面を使えるスタッフの数はプランで決まっており、Basicは追加のスタッフアカウントなし、Growは5件まで、Advancedは15件まで、Plusは無制限です。

  • 定期通販と広告運用の知見を社内に持っているか、外部に頼りたいか
  • 管理画面を触る担当者が何人いて、どこまで自分たちで変更したいか
  • 改修や不具合の窓口を、カートの提供元に置くか、制作会社に置くか
  • 今の制作会社やパートナーが、どちらのカートに慣れているか

どちらが合うか|状況別の目安

ここまでの判断軸を、どちらが合いやすいかの状況で並べたのが次の図と表です。どちらかが上という意味ではなく、自社の売上の柱と運用体制に合う側を選ぶための目安です。

ecforceとShopifyを7つの判断軸で対比した表形式の図。定期通販の作り込み、広告からの単品LP、デザインの自由度、海外販売、拡張の仕方、運用体制、費用の構造の各行に、左列のecforceが合う状況(頒布会・セット販売・再オーソリ自動化を標準機能で使いたい、フォーム一体型LPとA/Bテストと広告管理を1つの管理画面で扱いたい、海外からの注文は越境EC連携で受けたい、月額+初期費用+受注1件30円の従量課金+決済代行の手数料など)と、右列のShopifyが合う状況(公式の無料アプリなどで定期購入を足したい、ブランドサイト経由の購入が中心、Shopify Marketsで国ごとの通貨・言語・価格を持ちたい、月額+プラン別の決済手数料+アプリの月額など)を並べ、どちらが上かより売上の柱と運用体制に合う側を選ぶと脚注に記している
自社の状況合いやすい候補契約前に確認すること
売上の大半が広告LP経由の定期申し込みで、LPを頻繁に差し替えるecforce使いたい機能が標準かオプションか、月の受注件数での従量課金の額
頒布会やセットを選ぶ定期など、申し込みの形を複数持つecforce必要な形がすべて標準機能で設定できるか
後払いの比率が高く、2回目以降も後払いで続けたいecforce使う後払いサービスとの連携、与信エラー時の処理
ブランドサイトで世界観を見せ、複数商品を指名で買ってもらうShopifyテーマの改修を誰が受け持つか、定期購入アプリの対応範囲
海外の顧客にも自社ストアで直接売りたいShopify国ごとの価格・税・配送の設定、海外向けの決済手段
受注件数がまだ少なく、小さく始めて機能を足していきたいShopify必要なアプリの月額の合計、外部決済の取引手数料
定期と単品、店舗連携など要件が多く、どちらにも当てはまる両方を見積もる要件ごとに「標準・アプリ・開発」のどれで満たすかを表にして並べる
状況別に合いやすい候補と、契約前に確認すること

表の「合いやすい候補」は、それぞれの公式サイトに書かれた作りから見た目安で、もう一方では実現できないという意味ではありません。迷う場合は、自社の要件を10〜20行の一覧にし、両方の提供元や制作会社に、各行を標準機能・アプリ・開発のどれで満たすか、その費用はいくらかを書いてもらうと、同じ物差しで比べられます。

乗り換えるときに確認すること|定期の顧客を止めない

ecforceからShopifyへ、またはShopifyからecforceへ乗り換える場合、商品や注文の履歴よりも、続いている定期契約をどう引き継ぐかが判断の中心になります。ecforceは移行プランを用意し、移行実績のあるカートにShopifyを、移行実績のある決済システムにGMOペイメントゲートウェイ、NP後払い、ペイジェント、SBペイメント、ZEUS、スコア後払いを挙げています。Shopifyは、ヘルプセンターで商品・顧客・注文をCSVで書き出し・取り込みできると案内しており、Shopify Subscriptionsは既存の定期契約の移行に対応する旨をApp Storeに記載しています。

  • 定期顧客の決済情報:カード情報は決済代行会社の側で保管されているため、移行先で使う決済代行会社へ移せるか、顧客にカードの再登録を案内するかを決める。移せるかどうかは決済代行会社の組み合わせで変わる
  • 後払いの定期:後払いで続いている定期契約を、移行先でも後払いで続けられるか
  • 定期の状態:次回お届け日、お届け周期、何回目か、割引の条件を、移行後も同じ値で引き継げるか
  • 会員のログイン:ShopifyではCSVで顧客のパスワードを移行できないため、移行後にパスワードの再設定を案内する段取りが要る
  • ポイントと会員ランク:残高と有効期限をどう移すか
  • URLと広告:LPや商品ページのURLが変わる場合のリダイレクト、広告の遷移先と計測タグの付け替え
  • 外部連携:WMS、CRM、MAなどの連携先が移行先に対応しているか
  • 契約期間:今のカートの契約期間と解約の予告期間(ecforceのスタンダード・エキスパートは1年契約のプラン)
  • 表示の義務:最終確認画面の表示と特定商取引法に基づく表記を、移行先の画面でも満たしているか

定期の顧客は、決済が一度止まると、そのまま解約につながりやすい顧客です。移行日は出荷と決済の締め日を避け、移行直後の数回分の定期決済は件数と金額を手作業でも照合する計画にしておくと、取りこぼしに早く気づけます。カートの乗り換えと同時に制作会社も変わる場合は、Shopify制作会社の変更手順|引き継ぎで受け取るもの一覧の受け取るもの一覧も合わせて使えます。

まとめ|売上の柱と運用体制から選ぶ

ecforceは定期通販と広告LPからの販売に要る機能を標準で揃え、Shopifyは汎用の土台にアプリと開発で機能を足していく作りです。費用は、ecforceが月額と初期費用に受注件数に応じた費用が加わる構造、Shopifyが低い月額に決済額に応じた手数料とアプリの月額が加わる構造で、どちらが軽いかは自社の受注件数と決済額で変わります。売上の柱が広告LP経由の定期なのか、ブランドサイトや海外販売なのか、管理画面を誰が触るのかを書き出し、要件ごとに標準・アプリ・開発のどれで満たすかを両方で比べてから決めてください。

カートを決めた後の、定期の設計や広告LPの改善、データを見ながら売上を伸ばす運用は、awai Build(中小メーカー・卸向けの自社EC伴走支援)がShopifyとecforceのどちらのストアでも受け持ちます。乗り換えを検討している段階から、定期顧客の引き継ぎや計測の付け替えも含めて計画を作ります。料金は構築費+月額(3プラン)+売上連動の組み合わせで、内容はawai Buildのサービス詳細をご覧ください。

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よくある質問

Q. 定期通販にはecforceとShopifyのどちらが向いていますか?
A. 売上の柱と運用体制によって変わります。広告LP経由の定期申し込みが中心で、頒布会や再オーソリ自動化などを標準機能で使いたい場合はecforceが候補になります。ブランドサイト経由の購入が中心で、定期購入はアプリで足し、デザインや海外販売を自社で作り込みたい場合はShopifyが候補になります。要件を一覧にし、それぞれ標準機能・アプリ・開発のどれで満たすかと費用を比べて判断してください。
Q. ecforceの料金はいくらですか?
A. 2026年10月時点の公式料金ページでは、スタンダードプランが月額49,800円・初期費用148,000円(月2,000件まで)、エキスパートプランが月額99,800円・初期費用248,000円(受注数無制限)で、どちらも1年契約のプランで受注1件につき30円の従量課金がかかります。他社カートからの乗り換え向けの移行プランは月額99,800円で初期費用は見積もり、エンタープライズは月額・初期費用とも見積もりです。決済手数料は利用する決済代行サービスによって変わります。
Q. Shopifyで定期購入や頒布会はできますか?
A. 定期購入は、公式の無料アプリ「Shopify Subscriptions」や他社の定期購入アプリを追加して行えます。Shopify Subscriptionsでは週・月・年単位の自動請求、割引、購入者によるスキップ・一時停止・解約を設定できます。頒布会のように回ごとに中身を変える形や細かな回数の条件は、アプリによって対応が違うため、使いたい形に対応したアプリかを導入前に確認してください。
Q. Shopifyの定期購入で後払いは使えますか?
A. Shopifyでは後払いをNP後払いやatoneなどのアプリで追加できますが、Shopifyのヘルプセンターでは、クレジットカード以外の決済方法は定期購入で使えない場合があるとしています。2回目以降の定期決済に後払いを使えるかは、定期購入アプリと後払いサービスの組み合わせで変わるため、両方の提供元に確認してください。
Q. カートを乗り換えると、定期購入の顧客はどうなりますか?
A. 定期の顧客のカード情報は決済代行会社の側で保管されているため、移行先で使う決済代行会社へ移せるか、顧客にカードを再登録してもらうかのどちらかになります。どちらが可能かは移行元と移行先の決済代行会社の組み合わせで変わります。あわせて次回お届け日や回数、割引の条件を同じ値で引き継げるか、会員のパスワードやポイントをどう扱うかを、移行の計画の段階で決めてください。

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