公開日: 2026.09.13 / 最終更新日: 2026.10.21
LINE公式アカウントのEC活用|友だち集め・配信設計・費用
自社ECでLINE公式アカウントを使う方法を説明します。広告費をかけずに友だちを増やす導線、ブロックされにくい配信頻度と立ち上げ時に作る2つのメッセージ、料金プランと通数の数え方を、少人数体制向けに書きます。
自社ECでLINE公式アカウントを使うときは、①購入完了画面や同梱物など広告費のかからない導線で友だちを集める、②あいさつメッセージと購入後フォローの2通を固め、定期配信は月2〜4回から始める、③ブロック率と配信経由の売上を見て頻度を調整する、の流れで進めます。費用は月額の固定費と配信できる通数で決まり、無料のコミュニケーションプランで送れるのは月200通までです。友だち数×配信回数が無料枠を超える前に、配信の絞り込みか有料プランを検討します。
メルマガの開封率が落ちてきた、リピート顧客への連絡手段を増やしたい、という段階で導入を検討する自社ECは多くあります。迷うのは開設後の運用です。広告予算と専任担当を置ける大手ブランドと、少人数で運営する自社ECとでは、取るべき手順が違います。以降の手順は、少人数体制で運用できる形に絞っています。
友だち集め|広告費をかける前にやり切る無料の導線
友だちを増やす手段として友だち追加広告も候補に挙がりますが、自社ECでは、広告費のかからない導線を使い切ってから検討します。すでに接点のある顧客に声をかける方法なので、費用をかけずに始められ、広告経由より購入意欲の高い顧客が集まります。
- 購入完了画面・サンクスページに友だち追加ボタンを設置する:すでに購入した顧客に対する、最も反応が得やすい導線
- 商品の同梱物(納品書・チラシ)にQRコードを印刷する:荷物を開けるときに目に入るため、追加までの導線が短い
- 会員登録フォームの完了画面に友だち追加を案内する:新規会員登録のタイミングに合わせて追加を促す
- 既存のSNSアカウント・メール署名にリンクを掲載する:新しい接点を作らず、今ある接点に1行足せば済む
友だち追加後によくある失敗|配信のしすぎでブロックされる
友だちが増え始めると配信の頻度を増やしたくなりますが、配信が増えるほどブロックも増えます。ブロックされると、ユーザーが解除しない限り、その友だちには配信が届きません。友だちを増やす施策と同じくらい、ブロックを避ける設計を優先します。
- 追加した初日に複数通のメッセージを立て続けに送る:歓迎の気持ちが先行し、初回体験で「配信が多い」と判断される
- セール情報を一方的に送り続ける:役に立つ情報が混ざらないと、友だちであるメリットを感じてもらえない
- 全員に同じ内容を同じ頻度で送る:購入頻度の高い顧客と一度きりの顧客を区別しないと、片方には過多、片方には過疎になる
- 配信を止める・減らす判断基準を決めていない:ブロック率が悪化しても気づかないまま同じ頻度で送り続けてしまう
配信設計の基本|メッセージの型と頻度を決めてから送る
配信は、思いついたタイミングで送らず、メッセージの型と頻度を事前に決めます。少人数体制なら、次の4段階で設計すると無理がありません。
最初から凝ったセグメント配信を目指す必要はありません。友だち追加直後のあいさつメッセージと、購入後のお礼・使い方案内という一往復の型を固定し、そこに月2〜4回程度の定期配信(入荷案内・キャンペーンなど)を加えます。運用が安定したら、購入回数などでグループを分けた配信に広げます。
最初に作る2つのメッセージの中身
運用の型として固めるのは、あいさつメッセージと購入後フォローの2つです。あいさつメッセージは、友だち追加時に自動で送られます。購入後フォローを購入日に合わせて自動で送るには、ShopifyなどのカートとLINEを連携するアプリで、購入者とLINEの友だちをひも付ける必要があります。
- あいさつメッセージ(友だち追加直後に自動送信):誰のアカウントか、何が届くか(入荷案内・限定情報など)、配信の頻度の目安、問い合わせにも使えること。この4点を短く書きます。長文は読まれません。追加特典を出す場合もここです。
- 購入後フォロー:商品が届く頃合いに、使い方のコツと問い合わせ先を送ります。売り込みは入れません。この1通で「役に立つアカウント」と受け取られれば、以降の配信もブロックされにくくなります。
リッチメニュー(トーク画面下部の固定メニュー)に「注文履歴」「よくある質問」「問い合わせ」を置くと、問い合わせ対応の手間も減ります。凝ったデザインは不要で、3〜4項目で十分です。
LINE公式アカウントの費用|料金プランと通数の数え方
LINE公式アカウントの料金は、月額の固定費と、配信できるメッセージ通数で決まります。2026年10月時点で公式サイトに掲載されている料金プランは次の3つで、プランによる機能の差はありません。
| プラン | 月額(税別) | 無料メッセージ通数(月) | 追加メッセージ |
|---|---|---|---|
| コミュニケーションプラン | 0円 | 200通 | 不可 |
| ライトプラン | 5,000円 | 5,000通 | 不可 |
| スタンダードプラン | 15,000円 | 30,000通 | 可(1通あたり最大3円、通数が多いほど単価が下がる) |
- 1回の一斉配信でかかる通数は「配信した友だちの人数」です。友だち1,000人に月2回配信すれば2,000通になり、無料のコミュニケーションプランの200通を大きく超えます。
- 通数に数えられるのは、全員向けの配信、絞り込み配信、ステップ配信です。あいさつメッセージ、応答メッセージ、1対1のチャットは数えられません。
- 友だちが増えるほど、同じ頻度でも配信コストは比例して増えます。友だち数を増やす施策と配信頻度の設計はセットで考えます(料金は改定されることがあるため、検討時に公式の最新情報を確認してください)。
友だちが200人を超えると、全員への配信1回で無料枠を使い切ります。友だち数と配信回数から月の通数を試算し、ライトプランとスタンダードプランのどちらに当たるかを事前に確認してください。費用を抑えるには、全員に送る一斉配信の回数を絞り、購入者・未購入者などで絞り込んだ配信に切り替えます。通数が減り、内容が受け手に関係のあるものになるため、ブロック率も下がります。
効果を測る指標|友だち数のほかに見る3つ
友だち数の増加は成果に見えますが、それでは配信の質は分かりません。次の指標もあわせて確認すると、配信を続けるほど関係が悪化するという事態を避けられます。
- ブロック率:配信のたびにどれだけの友だちが離脱しているかを確認する。増加傾向が続く場合は頻度か内容を見直す
- 開封率・クリック率:配信内容が実際に読まれているかを確認する。友だち数が増えても開封率が下がっていれば関係は薄れている
- 配信経由の売上・注文数:クーポンコードや専用リンクを使い、配信がどれだけ購入につながっているかを個別に追える形にする
まとめ
LINE公式アカウントのEC活用は、購入完了画面や同梱物といった無料の導線で友だちを集めるところから始めます。友だちが増えたら、あいさつメッセージと購入後フォローの型を固定し、頻度を決めてから配信を広げます。友だち数に加えてブロック率や配信経由の売上を見て、通数が料金プランの枠に収まるかも毎月確認します。客単価の施策はEC客単価の上げ方|クロスセル・送料無料ライン・セット販売の順番、リピート施策の優先度はECのリピート率の平均と上げ方|計算方法と最初にやる施策の順番が参考になります。
購入完了画面や同梱物への友だち追加導線の設置、カートとLINEの連携、あいさつと購入後フォローの2通の作成、配信経由の売上の集計は、awai Buildが自社ECの運営と合わせて担います。サービスの内容はawai Buildのサービス詳細にあります。
自社ECの「作り方」も「伸ばし方」も、30分の無料相談で一緒に整理します作り方・予算のかけ方・マーケの知見・広告運用のうち、どれか一つが欠けていても、良い商品は売上につながりません。現状のEC・SNS・顧客データをうかがい、どこから伴走を始めるべきかをその場でご案内します。よくある質問
- Q. LINE公式アカウントの友だち追加は広告を使わないと増えませんか?
- A. 広告を使わなくても、購入完了画面・同梱物・会員登録フォームなど、すでにある接点に友だち追加の導線を置けば一定数は増やせます。広告は、こうした無料の導線を使い切ってから検討します。
- Q. 配信の頻度はどのくらいが適切ですか?
- A. 一律の正解はありませんが、あいさつメッセージと購入後フォローの型を固定したうえで、定期配信は月2〜4回程度から始め、ブロック率の変化を見ながら調整するのが安全です。最初から高頻度で送るとブロックされやすくなります。
- Q. 友だち数が増えているのに売上につながっている実感がありません。
- A. 友だち数の推移からは見えにくい原因として、ブロック率の上昇や、配信内容が一方的なセール情報に偏っていることが考えられます。クーポンコードや専用リンクで配信経由の注文を個別に追い、開封率とあわせて確認してください。
- Q. 友だちをセグメントに分けて配信する機能は最初から使うべきですか?
- A. 少人数体制では、最初から複雑なセグメント配信を目指す必要はありません。全員向けの型を固定し、運用が安定してから購入回数などでグループを分けた配信に広げるほうが、少人数でも負担なく続きます。
- Q. LINE配信の費用はどう決まりますか?
- A. 月額の固定費と、配信できるメッセージ通数で決まります。公式サイトでは、無料のコミュニケーションプラン(月200通)、ライトプラン(月額5,000円・税別、5,000通)、スタンダードプラン(月額15,000円・税別、30,000通、追加メッセージ可)の3つが掲載されています。1回の一斉配信の通数は配信先の友だちの人数と同じで、友だち1,000人に月2回配信すれば2,000通です。あいさつメッセージや1対1のチャットは通数に数えられません。料金は改定されることがあるため、検討時に公式の最新情報を確認してください。
- Q. 開設したら、何から作ればいいですか?
- A. あいさつメッセージと購入後フォローの2つです。あいさつメッセージには、誰のアカウントか、何が届くか、配信頻度の目安、問い合わせにも使えることの4点を短く書きます。購入後フォローは商品が届く頃合いに、使い方のコツと問い合わせ先を送り、売り込みは入れません。あわせてリッチメニューに「注文履歴」「よくある質問」「問い合わせ」を置くと、問い合わせへの対応が減ります。
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